ウィスキーの生産地と歴史

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1.スコットランド

イギリス北部のスコットランド地方で作られたウイスキーです。いわゆる「スコッチウイスキー」で、日本に輸入されてくるウイスキーのかなりの部分を占めます。生産地にはピートという泥炭が堆積しており、独特の香りがあります。それを、麦芽を乾燥させるときの熱源とすることで、ピートとスモーキーさの混じった香りが生まれます。

【代表的な銘柄】

  • MACALLAN(マッカラン)
  • LAPHROAIG(ラフロイグ)
  • JOHNIE WALKER(ジョニーウォーカー)
  • CHIVAS REGAL(シーバスリーガル)
  • WHITE HORSE(ホワイトホース)

スコッチウイスキーの特徴

大麦麦芽を使ったモルトウイスキー、トウモロコシ原料のグレーンウイスキーがあります。最終的には、モルトウイスキー、そしてモルトとグレーンをブレンドしたブレンデッドウイスキーとなります。

スコッチウイスキーで特徴的なのは、一つの蒸留所のさらに一種類のモルトウイスキーだけで造られた「シングルモルト」です。一つひとつ味わいや香りに個性があり、作品と呼ぶにふさわしいものです。麦芽乾燥の際、ピートという泥炭を使いますが、できあがったウイスキーにはその香りが移ります。他の製造地では味わえないその香りは、世界中のファンを魅了しています。

最も個性が強いのは、LAPHROAIG(ラフロイグ)で、「ヨード薬品のような」とか「クレゾール臭」と形容されるほどの個性があります。どんな方でも、一度飲んだら忘れられない味わいです。

2.アイルランド

イギリス西方にあるアイルランドで生産されるウイスキーは、「アイリッシュウイスキー」と呼ばれます。史上最古のウイスキーが生まれた場所でもあります。

原料は大麦麦芽をはじめとした麦類です。

【代表的な銘柄】

  • BUSHMILLS(ブッシュミルズ)
  • KILBEGGAN(キルベガン)
  • JAMESON(ジェムソン)

アイリッシュウイスキーの特徴

バランスのとれた味が特徴ですが、なかには独特の風味を持つものもあり、世界中にファンがいます。一般的なスコッチウイスキーよりもまろやかで円い味を持っています。

3.アメリカ

トウモロコシ原料のバーボン、ライ麦から作るライ、コーン原料、製法に特長のあるテネシーの4種類があります。ほろ苦さと香ばしさのある、独特の香りをもつバーボンウイスキーが最も有名ですね。原料の穀物が51%以上という定義があります。

西部開拓時代、ケンタッキー州やテネシー州で多くのバーボンウイスキーが作られ、ニューオリンズなどへ運ばれていきました。

【代表的な銘柄】

  • FOUR ROSES(フォアローゼス)
  • ROLING-K(ローリングK)
  • WILD TUEKEY(ワイルドターキー)

アメリカンウイスキーの特徴

分類としては、バーボン、ライ、コーン、テネシーとありますが、「バーボン」または「バーボンウイスキー」は、誰でも聞いたことがあると思います。強い香りを持つバーボンは、2,3メートル離れていてもよく分かるほどです。どんな香りかというと、スパイス、焦げ臭さ、なめし革などが混じったような、ワイルドさのあるものです。例えばWILD TUEKEY(ワイルドターキー)は香りが非常に強いです。好きな人にはたまらない香りですが、好き嫌いが分かれるところです。

4.カナダ

トウモロコシ原料のベース・ウイスキーと、ライ麦原料のフレーバリング・ウイスキーをブレンドして生産されています。18世紀、カナダがイギリス領になったころから製造され始めました。香り高くスムーズな味わいが特徴で、飲み口も軽やかです。

【代表的な銘柄】

  • CANADIAN CLUB(カナディアンクラブ)
  • CROWN ROYAL(クラウンローヤル)
  • SEAGRAMS(シーグラム)

カナディアンウイスキー

カクテルベースにもなり、香り高くスムーズな味わいが特徴です。癖がなくて万人向けですが、シングルモルトを飲みなれた方には物足りないかもしれません。

5.日本

深い森、清冽な水など、日本独特の自然環境で作られています。幾つかのメーカーがありますが、いずれも、日本ならではの繊細な個性を持っています。原料と製法は、スコッチウイスキーに近いです。

【代表的な銘柄】(内はメーカー)

  • 山崎(サントリー)
  • 白州(サントリー)
  • 余市(ニッカウイスキー)
  • 竹鶴(アサヒビール)
  • 富士山麓(キリンシーグラム)

ジャパニーズウイスキーの特徴

幾つかのメーカーから出ている国産のウイスキーは、どれもが日本人向けの味に作られていると言えます。味わいと製法は、スコッチウイスキーに近いです。最近は、50度というアルコール濃度のもの、シェリー樽で仕上げたもの、蒸留酒から出た原酒をブレンドしただけのものと、個性豊かなものが増えてきました。

 

ここでは代表的な5つの生産地について記述しました。この他にも、イギリス、ドイツ、タイ、インドなどでも作られています。このように、生産地によって特色があります。それぞれを飲み比べてみるのも、ウイスキーの楽しみの一つと言えるでしょう。