ウイスキーの製造工程

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ウイスキーは蒸留酒ですが、次の工程によって製造されます。行程を理解すると、味わいもなお深く感じられるというものです。

原料による味の違いをまとめた記事はこちら:ウィスキーの原料による味の違い~モルト・グレーン~

1.製麦

原料となる大麦などを2ヶ月以上貯蔵し、発芽できる状態にして浸水槽に入れます。そして数時間ごとに空気にさらし、酸素を与えます。

そうして発芽させ、発酵させたあと、スコッチウイスキーではピートを燻して香りをつけます。

2.糖化

まず、前工程で糖化した麦芽を粉砕します。続いて麦芽と熱湯を混合することで、発酵に必要な糖液を作り出します。

3.発酵

糖液を20℃ぐらいまで冷まし、それを発酵槽に移してイースト菌を加えます。

そうすることで発酵が始まりますが、48時間から70時間ほどそのままにします。このときのアルコール濃度は、まだ7~8%でしかありません。

4.蒸留

発酵した「もろみ」を単式あるいは複式蒸留器に入れて気化させ、蒸気を冷やしてアルコール度数を高めます。モルトウイスキーの場合は、単式蒸留器で、グレーンウイスキーの場合は複式を使います。

5.熟成

今度は、蒸留してできた原酒をオーク(樫)樽に詰めて熟成させます。このときに、樽の内側を焦がしておいたり、また樽の個性によって実に複雑な味と風味が生まれます。

樽熟成によってウイスキーが生まれると言っても過言ではありません。

6.ヴァッティング

10年あるいはそれ以上熟成されたウイスキーは、職人の判断によって樽が開けられ、瓶詰めされます。これをヴァッティングと言います。この際、樽の個性はもちろん、数段あるうちのどの段にあったか、そして過去の気候によって味が変わってきます。

ウイスキーは、まさに生き物ですね!そのまま1つの樽から製造したものを「シングルモルト」と言います。しかし多くの場合は、複数の樽のウイスキーをブレンドし、まろやかな味わいのものが作られます。

いかがでしょうか。焼酎、ラム酒、ジンなども蒸留酒ですが、ウイスキーほど長い年月をかけて熟成させるお酒は、他にあまり例がありません。

琥珀色の液体を眺めながら、時の流れを考えてみるのもよさそうです。

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