ミード酒って知ってる?はちみつとお酒の物語

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はちみつから作った「ミード酒」を飲んでみた!でご紹介したミード酒の魅力について追及してみました。ミーダリーのこだわり、そしてミード酒の造り方など筆者が全力でミード酒のうんちくを語ります。

シンプルだからこそミーダリー(ミード醸造所)はミードに工夫を凝らす。

ミードを作る時にこだわるポイントといえば、はちみつと水にこだわるのをまず頭に浮かびます。
素材にこだわるためというのと、ミーダリーと養蜂場を兼ねているところが多いため、自然に近いところでミツバチを飼ってミードを造るミーダリーもあります。もちろん、はちみつを仕入れてお酒にするところも多いです。

いずれにせよ、はちみつと水、どちらも品質が良いものでなければ、いいミードは作れません。

その他に、お酒を作るのに不可欠なものといえば、酵母です。酵母は糖を分解し、アルコールを造ります。ミードにはシャンパン酵母やワイン酵母を使うことが多いですが、清酒酵母などその土地の酵母を使った珍しいものもあります。

はちみつは殺菌力が高く、酵母はそのままでは活動できません。水を加えて薄めることによって、酵母は活動することができるようになります。水が多めですと早く発酵することができるようになりますし、水を少しだけ加えた濃いはちみつだと、酵母はゆっくりとしか活動できなくなります。

加える水の量は加減職人の技です。ミードの伝統的な手法に従って、時にはミードを10年以上熟成させることもあります。酵母のはたらきをコントロールして、さっぱりと仕上げたり、じっくりと濃厚に発酵させることもできるのです。

ミードに独特の風味を持たせるため、ミードを造る段階で、スパイスや果汁を加えることもあります。

もっとミードをメジャーに!健康にも良い♪

現代の物語の中でも、ミードが取り上げられています。例えば、あの有名なファンタジー「ハリー・ポッター」の中にもミードが出てきますし、「クトゥルフ神話」にもミードが登場します。また、今ではRPGゲームの「スカイリム」にしばしば登場することで、このゲームの愛好家の間ではちょっとしたミードブームが起こっているようです。

ミードは健康にも良いとされています。はちみつの栄養分が含まれていて、ビタミンB1、K、葉酸などの様々なビタミン、カリウム・亜鉛などのミネラルを含みます。疲労回復効果や高血圧の予防、咳止めなどにも効果があります。適量のミードは体を温め、熟睡に誘うとしています。「薬」の語源である所以です。

また、先にも述べましたが、飲むとすぐに酔い、そして覚めるのは早く、二日酔いしにくいお酒です。

酸化防止剤を入れていないのに長持ちするミードもありますので、添加物の有無や自然の原料にこだわる方にもぜひオススメしたいです。

はちみつはタンニンという物質を含まないので、余計な渋みがなく、飲み口がいいお酒になっています。開栓後でもまた蓋をすれば常温で1~3ヶ月くらいはもつという、コストパフォーマンスのいいお酒でもあります。

世界的に非常に長い歴史のある飲み物「ミード」。そのミードにまつわる、さまざまな物語

有名なところでは、蜜月とも訳されるハネムーン(Honey Moon)。この言葉の意味は、実はミードから来ていると言われています。

1ヶ月の間、花嫁が外出せずに家でミードを造り、新郎に飲ませて、子どもができることを祈るというものです。これは、ミードの強壮作用と、ハチの多産にあやかろうとしたものではないか、と言われています。

ミー ドはまた、「薬」の起源にもなっています。イギリスのエリザベス1世は、はちみつにハーブやスパイスを漬け込んで醸した「メセグリン」を愛用したとされて います。メセグリンを飲むと、血行が良くなり、体力を回復させることができるので、薬、すなわち「メディスン」という言葉の元になりました。

今でも、ミードを火にかけてアルコールを飛ばして飲んで、風邪気味なのを治す、という民間療法が残っています。

北欧の神話では、オーディンという神が「詩の蜜酒」と呼ばれるミードを巨人から奪い取って、詩人に分け与えたといいます。飲めば詩想が浮かんでくるというのです。

古代中米のマヤ人たちも、「バルチェ」と呼ばれるはちみつ酒を神聖な儀式の時に飲んでいました。神と人とのの交信に、バルチェが必要とされたようです。

ミードを飲む時、ただお酒の美味しさだけでなく、こうした伝説をも飲んでいるような感じがするのも魅力です。ミードをおすすめしたいのは、美味しさはもちろん、ミードが「歴史のあるお酒」だからでもあります。

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