日本のワインが世界のワインに及ばない理由…葡萄やテロワールの違い

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ワインと言われてすぐに思い浮かぶのは、原材料となる葡萄でしょう。ワイン用の葡萄の品種は数千種類にもなると言われていますが、主に使われている品種を大きく分けると、50品種ぐらいになります。

その中に日本で昔から栽培されたり、品種改良された葡萄もあります。甲州、マスカット・ベーリーA、ヤマ・ソービニオンがその代表。

日本でのワイン作りは、上記の品種の葡萄に加え、海外からの品種の葡萄を栽培し、原材料として造っていて、日本各地でワイン製造が行われています。特に山梨県は、上質なぶどうの産地として有名で、ワイナリーも80社ほどにおよびます。

ワイン造りで上質な葡萄はとても重要となりますが、もう一つ重要なのが、”テロワール”。

テロワールとは土のこと

テロワールとはフランス語から来ている言葉だが、日本語でざっくり言うと「土壌」。つまり葡萄が栽培されている、畑の土などのこと。

そして、別の意味が葡萄やワインが生まれてくる環境全体をさしていることもある。葡萄が生育する環境(土地や風土、人)が違えば、たとえ同じ種類の葡萄を植えたとしても、葡萄の出来や、ワインの出来も異なるという考えなのです。

それは、ヨーロッパやアメリカ、南米、日本の地域で同じ葡萄の品種を栽培しても、葡萄の味や、その葡萄から出来るワインの味が異なるということです。その地域の土壌と葡萄栽培の出来の関係には、まだ科学的に解明されていないところも多くありますが、葡萄に関わらず、多くの農作物は土壌によってその品質が大きく左右されます。

優れた農作物を生むのは、優れた土壌であることは、当然という考えでしょう。

ワイン用の葡萄としてしられている”ヨーロッパ系”葡萄を、栽培するのに適している条件というのが、

■気候条件 ・年間平均気温が10℃~16℃
      ・葡萄の開花から収穫までの期間(約100日)の日照時間が1200~1500時間。
         ※1日12時間~15時間とかなり長い。
      ・年間降雨量が500~800mmが理想。
         春と冬は雨が多くなり、夏は適量の雨が降りながらも、日の当たる時間が必要。

■土壌条件 ・水はけがよく、根が深く成長できる通気のよい土壌。

この条件の違いにより、同じ品種でも、違う味、個性の葡萄となります。

一般的に

  • ヨーロッパでは、雨が少なく、土壌の条件も土の状態も良いから、良いワインができる。
  • 日本では、雨が多く、土壌の状態がワイン用の葡萄作りに適していない。

と言われ、日本のワインがヨーロッパや世界のワインに及ばない理由として言われています。

しかし近年では、葡萄栽培での土壌や環境を工夫、試行錯誤して、少しづつ評価の上がっている日本ワイン。同じ品種の葡萄を使った、日本ワインと、輸入ワインで飲み比べると、違いがよりわかることでしょう。

ぜひ試してみてください。