美味しい日本酒や初心者向けの飲みやすいお酒の種類を紹介するブログ

フランスではブランデーを「eau-de-vie」オードビーと呼びます。意味は「命の水」。そう呼ばれるようになった理由は何なのでしょうか。
ブランデーは樽に詰めて寝かしますが、その間ブランデーに樽からポリフェノール(樽ポリフェノール)が染み出してブランデーに溶け込むのです。ポリフェノールは非常に体にいい物質であるとして、近年注目されています。
ブドウの皮やサツマイモの皮やナスの皮などに豊富に含まれています。どのように体にいいのかというと、動脈硬化や脳梗塞の予防に役立つ抗酸化作用があるのです。その他にもポリフェノールにはエラグ酸という物質が含まれており、これは美容効果、老化防止、ガン抑制の効果があります。
この他にも、糖尿病にも効果があるとされています。こう聞くと「え?糖尿病に効果があるの?甘いのに??」と思う人もいるでしょう。ブランデーは確かに甘いですが、焼酎と同じように蒸留酒ですので、糖質が含まれていません。だから糖尿病や肥満の人でも安心して飲めます。
樽で熟成されたブランデーからは、樽の香りが漂います。嗅ぎながら目を閉じれば、あたかも自分がログハウスのテラスでくつろぎながら、緑の中にたたずんでいるような気持になります。事実、ブランデーには森林浴効果があり、リラックスをもたらしてくれるのです。このため、集中力や記憶力が高まると言います。
樽での熟成期間が長いほどポリフェノールの含有量は増えるので、より大きな効果が期待できます。
ジンというお酒はもともと解熱薬として登場しました。蒸留酒にジュニパー・ベリーやコリアンダー、アニスといった薬草を加えて健胃・利尿効果を持たせたのです。
今でこそ医薬品としてではなく、嗜好品として飲まれるようになったジンですが、その健康効果はいまだ健在です。ジンに含まれるハーブがもたらす健康効果ですが、これらがどのようなものか見て行きましょう。
アニス・・・食欲不振、消化不良、肝臓病など消化器官の不調を改善してくれます。また、ぜんそく、気管支炎の改善にも効果があります。精力減退にも効果があるとされます。
アンジェリカ・・・ビタミンB12が豊富である、女性ホルモンの分泌を調整します。強壮効果もあり、自信回復といった精神面の改善にも効果があります。
キャラウェイ・・・胆汁分泌の促進、腹痛、気管支炎の改善に効果があります。また、口臭を消す効果もあります。
コリアンダー・・・頭痛、消化不良の改善の他にも、発汗作用による解毒効果もあります。
シナモン・・・漢方薬では桂皮としておなじみです。血行や消化を促進し、また発汗を促して解毒作用があります。強壮作用もあり、風邪・下痢・生理痛・関節痛などに効果があります。
ナツメグ・・・気管支炎を改善し、健胃効果もあります。消化器官の疾患や、皮膚の疾患に効果があります。
フェンネル・・・消化促進効果あり。また去痰効果もあるので咳止めに利用されます。目の炎症も抑えます。
レモンピール・・・レモンの皮です。抗炎症・抗ヒスタミン効果の他、食欲増進や利尿効果もあります。
他にも挙げれば色々なハーブがあるでしょうが、これらが代表的なものです。
ジンで有名なビーフィーターですが、様々なハーブが入っていることがわかります。
→「ジンビーフィーターができるまで」
ジンは好き嫌いが分かれるお酒ですが、健康成分がこれだけ豊富だと知れば少し好きになるかもしれませんね。
どちらのお酒も、美味しいからと言って飲みすぎにはご注意を。