はちみつから作った「ミード酒」を飲んでみた

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筆者が全力でミードについて語る記事⇒ミード酒って知ってる?はちみつとお酒の物語

お酒に詳しい方でも「ミード」というお酒のことは、知らないという方が多いかもしれません。

ミードとは、はちみつを発酵させて造られたお酒のことです。

基本はとてもシンプルで、はちみつに水と酵母を加えて造ります。ミードは、ビールやワインなどよりはるかに歴史が古く、あまりに昔から存在していたので文献資料は残っていませんが、おそらく今から1万4千年前くらいには造られたのではないかとされ、人類最古のお酒だとも言われています。

伝説では、喉が渇いた狩人が、クマなどに荒らされて地面に落ちていた蜂の巣にたまっていた雨水を飲んで、水がお酒になっているのに気がついたことがミードのはじまりだと言われています。(おそらく、偶然に天然の酵母が入ったのでしょう)

なぜはちみつに水を加えるかと言うと、はちみつは殺菌力が非常に強く常温でも腐ったり、発酵したりしません。そこで、水で薄めてやることによって、酵母が活動できるようになるのです。現在では、安定した生産のために人工的に酵母(ワイン酵母など)を加えますが、古代では前述の伝説のように、はちみつに水を加えるだけで、自然界にある酵母が発酵をはじめ、ミードを造ったこともあったと推測されます。

自然が造り出した酒・ミードは、飲んだ人々にとって、まるで神からの贈り物のように思われたことでしょう。

ミードは日本ではまだあまり知られていないお酒ですが、ヨーロッパや北米などでは、今もさかんに造られ、飲まれています。特に北欧では、寒くてブドウを作ることができないので、ワインを造ることができないので熱心に国産ミードを造っているそうです。

また、アメリカではミードの自家醸造がブームになっていた時期があって、それにはまった人がミード職人となって、自慢のミードを売り出すこともあるそうです。
(日本では許可を受けずにアルコール度が1%を超えるお酒を造ると法で取り締まられます。詳しくはこちら→意外と知らない、酒造りと酒税法

肝心のミード酒の感想

一口にミードと言っても、非常に個性的な、さまざまなミードがあります。

とろりと濃かったり、さっぱりしていたり、スパイスやシロップなどが入っていたり……ここでは、入門編的なものを、少しご紹介します。

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西オーストラリアの「バーソロミューミード」は、数々の賞を受賞する本格派ミードですが、白ワインを思わせる口当たりから、ミード初心者の人にもオススメできます。

多くの人がイメージするであろう「はちみつのお酒」に近い味のように思えました。

人によっては、はちみつといえばとろりとした濃厚なものというイメージがあるかもしれません。

そういうミードももちろんたくさんありますが、このバーソロミューミードは、カフェなどのはちみつ入りドリンクのような、少し薄めたさわやかな感じのはちみつの魅力を出しています。

このミードを作っているバーソロミュー・ミーダリーというお店の先代のオーナーは養蜂家だったそうですが、現在のオーナーはワイン職人だったので始めはもっとワインに近い味わいのミードだったそうです。しかし、仕入れでお付き合いのある方から「もっとミードの魅力を出すように」と具体的な助言を受けて、だんだんミードらしさが出てきたそうです。

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アメリカの「スカイリバー」というドライタイプのものも飲みやすいです。

一口飲むと、香りや味のフルーティーさに誘われてさらに飲み進めたくなります。さらっと爽やかな一方で、ワインのようにほんの少し癖のある風味があって、スカイリバーの世界を印象づけます。

赤の方ははラズベリーで赤ワインのような色をつけたものがあって、ジャムのような甘味を感じます。目でも楽しませてくれるミードです。

(写真左が通常のスカイリバー、右が赤タイプ)

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